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｢もう、２度とこねーよ！離せよ！｣中井は、梨香の手を振り払って逃げるように、立ち去りました。｢あはは！バーカ！来なくていいよー！バイバーイ！｣智香は笑いながら、涙が溢れました。｢智香、思い切り泣いていいんだぞ。｣父親は、智香の肩を抱いて泣きたくなるのを、堪えていました。｢秀君は？ねぇ。私の秀君は？どこなの？｣智香は泣きながら母親に聞きました。梨香が智香を抱きしめて｢智香、お姉ちゃんね秀樹君に会って来た。秀樹君も反省して泣いていたよ。大丈夫だからね。きっと、智香の所に帰って来るから。大丈夫だから。｣梨香も、涙が溢れました。智香は走って部屋に戻り、ワーワーと泣き叫びました。家族３人で、椅子に座り泣いていました。その頃、露木はベッドに寝転がって考えていました。ふと、ノートを取り出しました。智香のヌード写真です。智香のお願いで頼まれて撮った写真。よほど信頼してないと、こんなヌード写真なんて撮らせるはずがないです。写真の智香は幸せそうで、愛情が伝わってきます。露木は自分が大変な事をしてしまった事に、ようやく気がつきました。お姉さんに叩かれた頬も痛みます。露木は出掛けました。洋館のようなお洒落な一軒家に行った露木はベルを鳴らしました。出て来たのはアメリーでした。｢はい！秀樹！何？｣｢ごめん！僕と別れてくれ！僕には、愛した人がいた事を思い出したんだ。｣
｢は？秀樹！バカじゃない？｣｢ああ、僕はバカだった。大切な人を失う所だったんだ。すまない。アメリー。｣露木は泣いていました。アメリーは首を降って肩をすくめました。｢私、泣く男、嫌い！さよなら！｣あっけなく、アメリーに振られました。露木はその足で向かいました。チャイムを鳴らし｢あらまあ！秀樹君。どうしたの？｣智香の母親は驚きました。｢今さらと思われるかも知れないですが、智香に会いたいんです。｣露木はすでに泣いていました。ハッと見上げると智香が立っていました。｢と、智香！｣泣いている露木を見て、智香は涙を流しながら｢あっはっはっは！秀君も私の体目当て？いいわよ。好きなだけもてあそべば？｣智香は家族がいる前で、服を脱ぎ出しました。｢智香、違うんだ！やめてくれ！僕はアメリーとは、別れてきたんだ。それは、智香を愛してる事に気がついたからなんだ！｣露木は服を脱ごうとした智香を、辞めさせるように抱きしめて、泣きました。