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第10章 信じたなら その先

潤んだ目で、俺を見てくる。

涙で潤んでるのか、お湯で潤んでるのかはわからないけど……

「止めないでほしい?」

ついつい意地の悪いことをしてしまう。
いい大人が高校生相手に何してんだか。

ニ「櫻井さんの意地悪…」

「んー?ついついね~」

潤んだ目で睨む二宮の頭を撫でて、
シャワーヘッドを手に取った。

「お湯、出してよ。洗ってやるから」

ニ「え」

「嫌なのか?」

ニ「い、嫌だよっ…」

「そ。」

手を伸ばして蛇口を捻り、シャワーヘッドからお湯を出した。

二宮の顔を見ずに、
頭からお湯をかぶった。

ニ「ね、櫻井さん」

シャワーヘッドを握る手を
揺さぶられる。

「んだよ…」

顔をあげて、水滴を拭う。

ニ「……しよ」

俺の太ももに手をついて、身を乗り出した。

ニ「櫻井さんが…ほしい…」

そう呟いて、俺のソレを手で握った。

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