テキストサイズ

KAGO

第2章 思い出のN町

「あのね、圭…」
「おー! 圭介、久し振りじゃん!」

美咲の声を遮って、教室のドアからばかでかい声が聞こえてきた。
背の高いガタイのいい男が僕に近づいてくる。


「オレオレ、勇也!」
「え…勇也? めちゃくちゃ背伸びたな。誰かと思ったよ」


彼の名前は、芦屋勇也。
小学校の頃、一番仲の良かった友達だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ