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KAGO

第2章 思い出のN町

小学5年生まで住んでいた町に、僕は再び戻ってきた。

僕の名前は緒方圭介。17歳。
今日からN町にある高校へ通うことになった。



「ねぇねぇ、あたしのこと覚えてる?」

転校の挨拶を済ますと、早速女子が話しかけてきた。

首の付け根まである黒髪を揺らしながら、無邪気に僕の顔を覗きこんでくる。

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