R:ラブデビゲ
第3章 秘密と戸惑い
―――――――――…
「ちょっと―――…麻実…疲れてない?」
リナちゃんの声に…
あ〜〜〜〜…っと…元気のない返事をする…
朝…命の欠片を使ったのが原因か―――――…
精の、やり取りの疲れか…
デビと兄の…格闘朝食の疲れか……
朝からいろいろ…疲れているのは確かだ―――――…
「もう、全部!デビのせいだ!!」
「デビ?なにそれ…」
「あ〜…居候の腐れ猫の事!」
私は、イラつきの入ったため息をつく――――――…
「へ〜、入川さんのお宅には、賢くてカッコいい猫がいるのですか?
羨ましいですね――――…」
「―――――…ぁ…」
「あ…阿久津先生!」
リナちゃんの視線が私の後ろにある―――――…
恐る恐る…振り替えると…
爽やかスマイルの…デビが私の後ろに立っていた……
「おはようございます!」
「阿久津先生、おはようございます!!今日のネクタイカッコいいですね!」
現れたとたんに…女子生徒がわらわら…デビを囲む…
「――…今、自分で…
“賢くて、カッコいい猫”って言わなかったか?
この!エロ、チャラ猫!!」
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える