
R:ラブデビゲ
第2章 需要と供給
私は…放課後の廊下を力一杯走った!!
苦しくて…足が何度かもつれそうになる!
「あった!!デビ!居る?」
語学資料室のドアを開けると…
そこは、ゴージャスな部屋ではなく…
当たり前に、資料室だった…
「え…?資料室…だ……あれ?ソファは?ティーセットは?」
それより―――――…デビは?
「あっ!!デビ!?」
デビは、資料室の棚にもたれ…苦しそうにしていた!!
「―――…麻実…おっ…せ〜よ……バカ…」
「え!?何?どうしたの?
デビっ!しっかり――――…」
デビに近寄ると…
デビは、私に倒れ混む――――…
「病気?え?どうしたの?」
「――――――精が…足りない…
補給…しないと――――…貧血状態―――――――…」
デビは…フラフラ…と、私の首に腕を回し…抱き締める!!
「せ…精…が、切れ…た?」
すると…デビの体から…甘い香りがブァ!と溢れた…
「麻実…キス……しろ…」
「////はぁ!じ…自分から…出来ないってば!!」
抱きしめられたまま…私は、固まった――――――…
自分から…キスをするなんて!!
どんな手練れだよ!!
「動けない…早く―――…」
私は、モジモジしていたが…
どんどん私も息苦しくなっていく…
