R:ラブデビゲ
第9章 好きと憧れ
「私…確かに―――――…
小笠原先輩が…好き…だった…
今は…何か――――――…違うと言うか…憧れ?と言うか…
“好き”とは…違う―――…」
私は…ギリギリと肩を掴むデビの手に…手を重ねた…
「悪魔――――…呼んじゃうくらい……好きだったのか?と聞かれると……
今は…困っちゃう―――…」
「じゃぁ…なんで…
助けたいとか…言うんだよ…」
まだ…つらそうなデビの表情を見ると…
何だか―――――――…私も辛くなる…
「…好きだった人…だから…かな?
嫌じゃない?惚れてた男性が…影で悪く言われるのって…
それに…この力をくれたのは…小笠原先輩のお陰でもあるんだし……」
はぁ〜っとデビが大きくため息をつく…
「―――…でも…今…あいつらを助けても――――…
いずれは露見する…
隠しきれない恋愛だし…性癖だぞ…
無意味だ――――――…」
「それでも…こんな形で…
小笠原先輩が傷つくのは…
今じゃない――――――…」
私は、デビを見つめる…
私は、
デビの胸におでこをつける…
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