
R:ラブデビゲ
第5章 熱と緩流
私は、男子生徒の足元に落ちている本を見て…驚く――――…
「あ…この本――――…」
男子生徒は、私の顔を見て…
「やっぱり…成功してたんだ…入川さん…」
私は、名前を言われてビクッとした…
「あ――――――…!あなた…図書委員の…」
彼は、私が一度借りた…
【都市伝説的おまじない】の本を胸に抱えた――――…
この本を探していたのに…彼がもっていたのか…
「あ〜…その本――――…
だからか…ここに来れたの…
多少ではあるが…その本にも魔力があるからな…
クソ見たいな魔力だがな…
節約結界だったし……その本の魔力でも入れたって訳か…
うかつだったなぁ〜魔力バリバリあったから、強いのにしときゃ〜…今頃――――――…麻実と天国に行ってたのに!!」
「///キャー!!だから、そ〜言うの止めてってば!!流された自分が許せなくなる!!」
図書委員の彼は、私とデビを見つめ…眉をしかめる…
「悪魔が……天国にって…矛盾してませんか?」
「お前は、真面目か!!」
デビが、羽根をぶゎ!っと広げると…腕を組…ケラケラ笑いだした…
そして、前髪をかきあげると…
自分を青白い靄で包む―――…
