浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第36章 アナハイム・エレクトロニクス〜月の死の商社〜
(12)
「そういえば格納庫で連邦系以外のモビルスーツらしきパーツを見かけました…
やはりここは連邦軍直系では無いところなんですか?」
そう尋ねられ、ダイアナも少し言葉を選ぶように小さな声で話し始めた
「アースノイドのキミには理解しにくいかもしれないけど、スペースノイドには移民者というより〈棄民者〉と捉えている人も多いわ
別にジオンが良いとまでは言わないけど、連邦政府に納得出来ない人達は少なくないの
私も正直いって宇宙は連邦ではなくスペースノイドに解放すべきだと思っているわ
でも勘違いしないでね、破壊活動とか反乱行為を正当化しているわけではないの、宇宙は宇宙で自立していくことが好ましいというだけの話しよ」
「地球圏でも反対勢力は居てますし、ボクらはそれらと実際に戦ってきました
それでも…、ボクは無法地帯は危険だと思います…
抑止力…、ボクはそう思っています…
アースノイドは甘いんでしょうか…」
ダイアナは黙ってナオトの話しを聞きながら、うーんと唸ってしまった
「…立場が違うと…、意見は違うのは当然よね…
抑止力か…、でももう時すでに遅しかもしれない…
動いてしまったものは、止まらないわ
新生ネオ・ジオンだけの話しではないの
軍はもちろん、ネオ・ジオンを支援する組織も周りには暗躍しているの…
そして支援組織はネオ・ジオンの動きを完全に隠してしまえるのよ、いまこうしているあいだにも…」
「支援組織…?」
「キサンドリア」
「キサンドリア…、それが組織の名前ですか」
「組織かもしれないし、マシーンかもしれない、また人の名前かも…、艦の名前かもね
キサンドリアは宇宙全体に拡がっているの」
ダイアナはうつむきながら、ぽつりぽつりと語っていく
まるで独り言をつぶやくように…
「フィフス・ルナの落下だけでは終わらないわ、まだ地球圏にしがみついている人類が居るかぎり…」
そのままダイアナは突っ伏してしまった!
「うわ! これ日本酒じゃないか! てっきりご飯食べながら水を飲んでるのかと思っていたのに!」
ナオトは知らない街で取り残され、途方に暮れてしまった……
「そういえば格納庫で連邦系以外のモビルスーツらしきパーツを見かけました…
やはりここは連邦軍直系では無いところなんですか?」
そう尋ねられ、ダイアナも少し言葉を選ぶように小さな声で話し始めた
「アースノイドのキミには理解しにくいかもしれないけど、スペースノイドには移民者というより〈棄民者〉と捉えている人も多いわ
別にジオンが良いとまでは言わないけど、連邦政府に納得出来ない人達は少なくないの
私も正直いって宇宙は連邦ではなくスペースノイドに解放すべきだと思っているわ
でも勘違いしないでね、破壊活動とか反乱行為を正当化しているわけではないの、宇宙は宇宙で自立していくことが好ましいというだけの話しよ」
「地球圏でも反対勢力は居てますし、ボクらはそれらと実際に戦ってきました
それでも…、ボクは無法地帯は危険だと思います…
抑止力…、ボクはそう思っています…
アースノイドは甘いんでしょうか…」
ダイアナは黙ってナオトの話しを聞きながら、うーんと唸ってしまった
「…立場が違うと…、意見は違うのは当然よね…
抑止力か…、でももう時すでに遅しかもしれない…
動いてしまったものは、止まらないわ
新生ネオ・ジオンだけの話しではないの
軍はもちろん、ネオ・ジオンを支援する組織も周りには暗躍しているの…
そして支援組織はネオ・ジオンの動きを完全に隠してしまえるのよ、いまこうしているあいだにも…」
「支援組織…?」
「キサンドリア」
「キサンドリア…、それが組織の名前ですか」
「組織かもしれないし、マシーンかもしれない、また人の名前かも…、艦の名前かもね
キサンドリアは宇宙全体に拡がっているの」
ダイアナはうつむきながら、ぽつりぽつりと語っていく
まるで独り言をつぶやくように…
「フィフス・ルナの落下だけでは終わらないわ、まだ地球圏にしがみついている人類が居るかぎり…」
そのままダイアナは突っ伏してしまった!
「うわ! これ日本酒じゃないか! てっきりご飯食べながら水を飲んでるのかと思っていたのに!」
ナオトは知らない街で取り残され、途方に暮れてしまった……
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