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言葉で聞かせて

第9章 鳴き声、泣き声


「っん……ふ、ぅ…………えへへ」
「どうかしましたか?」


突然笑った千秋さんに尋ねるとなんでもない、と顔を横に振られた

尚も千秋さんは微かに肩を震わせている

それはいいんだけど
千秋さんが笑うたびにナカも揺れて、腹筋が動くからなのか気まぐれに締められて堪らない


「千秋さ……っ」
「へ?……あっ、わ……」


僕のが大きく脈打ってそれに気づいた千秋さんが声を上げた


肘で身体を支えているのに疲れてぽすん、と再びベッドに横たわると千秋さんが覆いかぶさるようにキスをしてくれる


「う、ぅん……はっ、ぁあ、ん……」


触れるだけで離れた千秋さんは僕の胸を枕にするように縋りながらゆっくりと腰を動かし始めた

ズル、と抜かれてまたゆっくりと挿れられる


気持ちいい、けど
これじゃあ生殺しだ……


「はぁ、はぁ……っ」
「気持ちい、ですか?」


荒い息を繰り返す僕に千秋さんは上目遣いで訪ねてくるけれど、答えてる余裕がない

今にもガツンと腰を突き上げてしまいそう

無視するわけにはいかなくて首を縦に振るだけにすると千秋さんが嬉しそうに微笑む


「千秋さん……っ」
「はい?」

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