
言葉で聞かせて
第9章 鳴き声、泣き声
僕の唾液でべたべたになった千秋さんの耳が厭らしくて甘噛みした
それから耳元で甘い声でおねだりをする
「千秋さんがシてみて下さい」
「ぇ……?」
「僕のも、自分のも、ぜんぶ」
「えっ…….あ……」意味を理解したのか耳まで真っ赤にした千秋さんが恥ずかしがってるのが顔を見なくてもわかる
「ゃ、そんな、むり……っ」
僕の首筋に顔を埋めていやいや、と首を振る千秋さんにもう一押し、と甘える
千秋さんと同じように首筋に顔を埋めてそこにキスを落としてから拗ねたような声音で話す
「やっぱり千秋さんは敦史の方が好きなんですね。僕はフラグ立てないと誘ってもらえないですし……」
「そんなこと……っ」
「ないですか?じゃあ、敦史にも見せていない千秋さんを僕に見せて下さい。それとも、敦史にはもうシたことがありました?」
「あー……ぅぅ……」と唸ってから、千秋さんは僕の方にぐっと力を加えた
ベッドに倒れると、千秋さんが上からキスをしてくれる
「千秋さん?」
「がんばり、ます……」
そう言った千秋さん少し下にズレて、僕の首元にキスをした
ちゅ、ちゅ、と繰り返されるキスに口がにやけそうになる
可愛い……すぎる
