
What is love?
第1章 私の軌跡が、奇跡を起こした
それから私はひたすら授業をやり過ごし、
授業が終わった今、キャンパス内にある中央広場のベンチで涼と話している。
「白須先生ほんっとかっこいい!黒髪メガネ、しかもイケメンって…。完璧すぎるでしょ!ていうか、何であんなかっこいいのに彼女いないんだろ。」
確かに、白須先生は生徒に人気がある。
それもそのはず。慶應卒業生、涼によるとスポーツも万能らしい。その上、イケメン。
文句なしの人だ。
涼だけではなく、他の生徒も白須先生を狙っているらしいけど、
私には正直興味がない。
『えー、なんか、お仕事に集中したいとかじゃないの?真面目そうだしさ!』
座っているベンチの横にある猫じゃらしをとりながら適当に返事をした。
「まぁ、それもあるのかもしんないけどさー、ちょっと考えたのが、雫と同じで過去に女絡みでトラウマがあるとか。」
『えーー?!ウソー?』
「いや、予想だよ、予想。」
予想だとしても、男慣れしていない私からすれば、ちょっと驚いた。
『イケメンは大変だね…。』
「はー?あんた何言ってるの?そういう雫はどうなのさ。トラウマ治してくれるような男は現れたの〜?」
『えっ、いやぁ〜…。』
正直、そういう話は今はしたくなかった。こういう話をすると、涼は止まらなくなるからだ。
