補習の常連さん
第5章 銭湯は俺と見目先生とそれから...
さてと、どうしようか。
上がるタイミングが分からないと言う。
暑いよぉ...
上がりたい。だけど上がれない。
俊介は見目先生が動き出すのを待っていた。
それに察した見目先生は次に聞いてきた。
「...なぁ、俊介」
「はい」
「お前暑くないの?」
「暑いです...」
「だよな。顔真っ赤じゃないか。そんな遠慮しなくてもいいのに。そろそろ上がるか」
「はい、すみません」
そう言って立ち上がった瞬間に足がグラッとクラついた。
「大丈夫か?」
「あ、すみません。力が...」
フラ付き倒れ掛けた俺を先生が咄嗟に支えてくれた。
うう...恥ずかしい
「全く仕方ないなぁ」
「ひゃ...にゃ」
「...そんな変な声出すなよ」
「す、すみません」
やばい...なんか先生の手がくすぐったい
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