補習の常連さん
第5章 銭湯は俺と見目先生とそれから...
「俊介?そろそろ着くぞ」
「ん...」
「眠たい?」
「や、大丈夫です」
「じゃないみたいだな。さっさと上がって帰るか」
見目先生の笑顔ってなんか無邪気で素敵
そんな笑顔に見とれていると頭の上に見目先生の手がポンポンと優しく触れる
流石に慣れてきた自分が怖くなった
「お兄さんみたい...」
「あ?」
「あっ、や、違います。すみません」
ふと気が付くと自然と口にしていた。
お兄さんみたいって、何を言ってるんだ俺は!!
「お前って...」
「なんですか?」
「可愛いな。お前みたいな弟が欲しかったよ」
そうハハっと笑い歩いていった。
男に向かって可愛いってなんだよ...
可愛よりもかっこいいがいいのにな...
俊介は顔を赤くしながら見目先生の後を着いてった。
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