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「話はまだ終わってないんだけど」





高木さんはそう言うと、私の腕を掴んで自分の方へと私の体を向けた。









「何ですか？」




「何で俺がアイツの気持ちに気づいたと思う？

何でわざわざ、こんな時間にあんな物を持ってこさせたか分かるか？」









そう言う高木さんは、私に質問してきたくせに、私に答えを言わせてくれない。















「……んっ……んっ…」











多分、油断していたんだと思う。



じゃなかったら、彼女の居る人とまた…










「止めて下さい！」







私は力いっぱい高木さんの胸を押したけど、高木さんの体は私からは離れない。




重なっていた唇を離すのがやっとだった。