春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第8章 新しい一歩
再び足を大きく開かされて
準備を整えた熱いユキ自身を、ぐっと中心に押しつけられる。
……私は、正真正銘の処女だけど
今年27歳になる女ともあれば、それなりにどころかしっかり知識はあるわけで
だから
今から、ユキと私は……
「春ちゃん」
ぎゅっと目を閉じていた私を呼ぶ声。
ドキドキしながら目を開けると
真剣な表情で、ユキが私の頬に手をあてた。
「……悪いけど、もらうよ。
今から彼女は俺のものだから」
「………!」
「早いうちに、心も奪ってみせる。
俺は春ちゃんを泣かせない」
「………!!」
「……絶対に」
……ズキュンと、胸を一突き。
だって
きっと、今のユキの言葉は
私へ言ったのではなくて……
「……伝えておいてね」
「………っ」
ふっと笑ったユキが身体を前に倒して
それと同時に、熱い欲望が私の中を貫いた。
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