無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「でもね…そんな悠人の罪が少し軽くなる方法が一つだけある…」



紫織は顔を上げると、すがるように男に尋ねる。



「何ですかそれ…教えてくださいっ…」



男は紫織の唇を手でなぞる。



「紫織ちゃんが今日ここで、俺らにヤられればすべてが丸く収まる。」



「……っ」



男が放った言葉を聞いた紫織は、声を詰まらせた。



「悠人の唯一大事にしているものが傷つけられれば、美加たちの怒りも少しは収まる。

紫織ちゃんが俺らにヤられたら、悠人は少なからず傷つくはずだ……

そして、今までの自分の行いを少しは反省すると思う。

だから紫織ちゃん、ここは大人しく俺たちに身体を委ねな……

素直に俺たちに従えば酷いことはしないから…」



紫織は俯くと、手の拳をぎゅっと握りしめた。



「……お兄ちゃん、そんなに私のこと大事にしてくれているように見えます……？」



「ああ…見える。現に扉叩く音すごいだろ？

あんなに必死な悠人、初めて見る…

何一つ怖いもののない悠人のたった一つの弱点が紫織ちゃんなんだ……」



それを聞いた紫織の目から、涙がすっと流れ落ちる。



「…私がお兄ちゃんのたった一つの弱点……

嬉しいなっ…ぐすっ…ぐすっ…」



「…紫織ちゃん、俺らの言うこと聞いてくれる…？」



紫織は泣きながら頷く。


「…お兄ちゃんと少しだけ話をさせてもらってもいいですか……？」



「ああ…」