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齧りかけの林檎

第19章 ● 贈り物を君に ♂side




「来月誕生日なのは知ってる。

 去年、部活の奴らみんなで祝ったろ」



「そうだったね。もし、もしさ、

 予定がない日とかあったら教えて?」



「わかった、わかった。

 じゃあな、気をつけて帰れよ」





去年みたいにみんなで祝うんじゃ嫌なのかよ。



ちゃんと断ればよかったか?



なんでこう、優柔不断なんだ・・・。






マネージャーと別れると、

ゆりさんの家まで走った。




足が少し痛かったけど、

早く逢いたくて仕方がなかった。





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