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齧りかけの林檎

第19章 ● 贈り物を君に ♂side



「そっか・・・うまく、いったんだ。





 おめ、でと・・・」




「あぁ、ありがと」




ありがとうなんて言っていいのかわからなかったけど、

俯いたままお礼を言った。




しばらく沈黙したまま

2人でとぼとぼ歩いた。




するとマネージャーが急に立ち止まったと思ったら、

おれのジャージの袖を少しだけ引っ張ってきた。




なに?




「一度だけ、一度だけで、いいから・・・





 一日だけ、




 歩と一緒に、過ごしたい」




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