齧りかけの林檎
第15章 ● 君の気持ち ♂side
彼女を見ると、
プリンにスプーンを刺したまま
プリンを眺めていた。
もしかしてプリン嫌いだった?
おれがそう聞こうとすると、
彼女は急に、正座に座りなおした。
モコモコのショートパンツから
見えるふとももが
すごく生々しく見えて、
唾をゴクリと飲み込んだ。
なにエロいこと考えてんだ、おれ。
心配で来ただけだろ。
彼女のふとももを見ないように
目線を上げて、彼女の顔を見た。
「歩くん、昨日はごめんね。
酔っ払って寝ちゃうとか
恥ずかしすぎるし、
こんなことって初めてで。
初めてうちに来てくれたのに、
かっこわるいところを見せて
ごめんなさい・・・」
彼女は申し訳なさそうに
眉を下げている。
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