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淡雪

第7章 アイドルの世界

ーーあれ?!なんか体が動く。


さっきまで頭で確認しながらやっていたステップが田村くんのちょっとしたアドバイスのお陰でこんなに動くようになるとは。


どれくらい二人で踊っていただろう?


『ふーっ そろそろ終わろうか』


田村くんの声で時計見ると深夜1時を回っていた。


『あっ こんなに遅くまですみません。

 しかも田村さんの練習出来なかったですよね』


僕は田村くんに謝った。


『大丈夫。ちゃんと練習になってるから』


田村くんは僕に笑顔を向けてくれる。


『ありがとうございます』


『シャワーして帰ろうぜ。送ってやるよ』


『いえ、自分で帰ります』


あせる僕に田村くんは笑って


『時間考えろよ。もう電車ないだろ?

 それとも走って帰るか?高校球児』


『あ、タクシーで』


いいから着替えろと言われシャワー室へ向かった。

 

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