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タケルと恭子の1224

第3章 22:00



その時だった




恭子は

タケルから
手を放し

こたつから
両手を出して
テーブルに
突っ伏した



恭子が
腕の中に
顔をうずめると


柔なそうな
髪が

肩を滑った




綺麗に塗られて
繊細にキラキラと光る

恭子の爪が



綺麗だった







「タケ…」





「…ん?」







「あたし



田舎に帰ろうと思うの」








一瞬





タケルの

呼吸が止まった

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