テキストサイズ

妄想はご自由に

第3章 妄想と現実

私は訳も分からず食事している。
目の前には豚が食事している。
イヤ、デブが食事している。

デブ(高田)は、私を会社で見かけて食事に誘ったらしい。なぜ他人を使うんだろう。

 (自分に自信無いんだろうなぁ~)

疲れて妄想すらできない。

「紗希さんを見て一目惚れしました」

って、胸を見て言われてもねぇ
さっきからチラチラと胸を見ている。
Dカップとちょうどいいサイズだと自負している。

食事の後にぶらぶら歩いていると
手を繋いできた。
軽く汗かいてキモイが
振り払うこともしなかった。

少しずつ人気が減っていく

 (私 このまま しちゃう?このデブと?)

もう36才、減るような乙女心はない
何よりご無沙汰の体が疼く

覚悟を決めたところで
目の前のドアが開いた


ストーリーメニュー

TOPTOPへ