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モデルと美男子

第4章 過去

先輩…お願いだから…生きて…

「先輩…お願いします。起きてください…じゃないと俺…どうしたらいいんですか…?お願いだから起きて!!」

ピクッ

「えっ、今動いた…?」

「動いたわ!お医者様を呼ばなくちゃ!」

「…ん?ここどこ?あっ、母さんなんでいるの?」

「優斗!良かったわ、本当に心配したのよっ!」

「ん、ごめんなさい…」

「優斗先輩…本当に良かった…本当に死んでしまうかと思ったんですよ?!」

「…ごめんね。…心配してもらってるとこ悪いけどさ、君……誰…かな?」

「えっ……?」

先輩はなんて言ったの?
君……誰…?
俺は悠里ですよ?なんで!?

「後輩で先輩と付き合っている、長谷川悠里です!覚えてませんか?!」


「…ん…ごめん…わかんないや…」

「…っ」
ガタッ
「あっ!悠里君!?」
先輩が…俺を覚えていない…?
何でなの?何で俺なの?俺はこれから…どうしたらいいの?

「何で…俺なんですかっ?先輩っ…」

もう…人なんて信じない…。たとえ仕方がなくても、信じない。信じられないんだ…。恋なんてっ、一生できない…したくも…ないっ…


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