
俺の弟はホモなのか?
第30章 ★新章★僕の兄貴はデートに食いつくのか!?
――――――――…
「じゃぁ!10時に駅前集合な〜!
兄貴〜遅刻するなよ〜!!」
「なぁ〜…ミチル…これ、意味あるのか?」
玄関を出ようとする俺に…
兄貴が呆れた様な顔をする…
今日は!
待ちに待ったデートの日…
俺と兄貴は別々にマンションを出て…
駅前で待ち合わせをする…
無意味と言えば…無意味だが――――…
ザ・デート!ってやつを味わって見たかった…
ハニカミながら現れる兄貴も見てみたいし…
「いいの、これで!
あ、戸締まり忘れずにしろよ?」
「あ…ああ――――…じゃあ…また後で…」
兄貴は、観念したのか…
“後で”と…俺を見送る
くだらない事だとは…わかっていても…
何故か…ワクワクして…
自然と笑顔になる――――…
