
秘密の時間は私のもの
第34章 1ヶ月の出来事②
布団に寝転がり、はぁと息を吐く。
時計を見れば、10時を回った頃合。
立川は今頃、藤塚に会っているんだろう。
藤塚が逃げなければ。
.....いや、流石に逃げねぇだろ
そう思う気持ちと、逃げてろって思う気持ち半々。
....2:8くらいかもなぁ...
なんと嫉妬深い。
こんなくらいなら、良い人を演じなきゃ良かった、と今更思う訳で。
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天を指された指を呆然と眺め、考える。
“問題撲滅運動”
そう称したまま、滝波は口を開かず、まるで時間が止まったよう。
問題、ねぇ....
そうだなぁ。結構あるよなぁ
俺が立川を弄ってる所を滝波に見られた、とか
立川が、恐らく、藤塚の気持ちに気付いたこと、とか
それのおかげ、またはせいで、立川の気持ちにも変化があったこと、とか
俺がそれにひどく嫉妬して、しま.....った..........!!
今更になって気付く。
俺ってば、もしや墓穴を掘ったのでは?
いやいやいや、落ち着け落ち着け
立川超絶、鈍感だし、そもそも俺が嫉妬してるって......
