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秘密の時間は私のもの

第10章 立川颯太 後編




「はぁ、はぁ.....」

「随分と気持ちよさそうだったじゃねぇか」



まだ認めたくない事実をいとも簡単に口にする柳。



違う、違う

こんなの僕じゃない

もっと欲しいなんて、嘘だ.....



僕の心の声が聞こえているかのように柳は僕を嘲笑った。



「もっと欲しいんだろ?男のモノが。お前は認めたくないだろうけど」



すっと僕の目の前に柳が差し出したのは柳がずっと持っていたスマホ。


そこには動画が流れていて....



『ぁ、ふぁ、あ、あ....ん、ぁ、も、っと....』



喘ぎながらもしっかりと要求する僕がいた。



「これが真実だ」

「っ、.....嘘、だ。違う。こんな....ふっ、く....」



知らず知らずのうちに流れる涙。


柳にとってそんな事はどうでもいいようで、柳はたるそうに立ち上がった。


それに合わせるように周りの男達からカチャカチャとソレを仕舞う音が聞こえた。



「まあまあ楽しめたかなー」



ボソリと呟かれた柳のそれにもっと涙が溢れる。

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