
男子寮
第15章 利央×快斗 欲しいのは…
「で、何かようですか?」
「実はな、お前を海外に留学させようと思ってな。」
「嫌です」
無論、即答以外にないだろう。
海外?
俺は、日本で満足だ!
「てか用ってそれ?」
「考えてくれないか?」
「兄貴に頼めよ。」
「あんな奴に言えるか!」
あ~あ…地雷踏んだわ。
「あんな奴私の息子でない!」
「いや、まぁ落ち着いてくださいよ。」
「ふざけるな!」
「海外はさすがに無理です」
緊迫した空気が流れる。
数分の沈黙を破ったのは親父だった。
「利央なのか…」
「なにが?」
なぜそこに利央が出る?
