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最後の恋は甘めの味で

第22章 聞こえた想い




........いやいやいや



自分の都合のいい頭に心底がっかりする。


そんなはずはない。


だって暁さんは現在酔ってるんだ。


俺は酔った暁さんを幾度となく見ている。


その度に出るのは旦那さんの話題でいつもウンザリしていた。


『もっとはっきり。聞こえないって』


急かす君島さんの声。


俺の鼓動が高鳴る。



止めろ

期待するな



言い聞かせるのに......早まるばかりで


耳を塞ぎたい衝動に駆られるのに嫌なくらい俺は次の言葉を待っていた。













『........らーかーらぁ.......かみろうくん!好きらろ!!』
















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