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曖昧☆Bboys

第59章 父になる

彰吾はギターを置くとそのままソファに寝転んでしまった。


「少し、寝かせて下さい。今日は二時間しか寝てない」


そう言うと、腕で目元を隠し動かなくなった。


俺は黙ってオットマンに腰を下し、そんな彰吾を眺めていた。


今言うべきか言わないべきか俺はまだ迷っている。


この場に及んでセコイかもしれないが、こうして彰吾に投資している金は正直多額だ。


スタジオを借りるにしたって、高いプロデューサーを雇うのだって、そう、このアパートもだ。


このプロジェクトがコケたら俺は大損だ。


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