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曖昧☆Bboys

第23章 それぞれの年明け


...彰吾side...


「山口さん残業しますか?」


倉庫の積み下ろしのバイトは定時10分前に必ずこれを聞かれる。


今までなら即答で断ったが、最近は少し考えてから答えている。


「え~、んじゃ一時間だけ」


「よろしくお願いします」


「は~い」


俺は黙々とダンボールを運び続ける。


後一時間か...


あのイブの日の美咲ちゃんのひと言はさすがに凹んだ。


確かにかなり甘えていたがお母さんなんて一度だって思った事ない。


少し甘え過ぎたと反省し目下勤労ギタリストとして頑張っている。


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