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曖昧☆Bboys

第11章 朝方の情事

「うん...」


「じゃ、またね」


別れを告げられると一層恋しく寂しくなった。


「霧人...」


「ん?」


「ありがと」


「会えて良かった」


「うん」


「またね」


「うん、また...」


私の足はようやく動き出し改札に向かった。


何度も振り返りると霧人はちゃんと私を見送っている。


小さく手を振り私はホームへ向かう階段を下りていった。


これは浮気じゃない...


心変わりだ...


はっきりさせなきゃ、彰吾に言わなきゃ。


彰吾と別れる気持ちを決め私は電車に乗り込んだ。


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