モテモテ男の裏の顔⁉︎
第35章 温かい家庭。
発信してワンコールも鳴らない内に、電話に出た兄貴。
第一声は兄貴の怒鳴り声だった。
『テメェ‼︎連絡もしねぇで、
こんな時間まで何やってんだ‼︎‼︎』
(ひィーー‼︎)
「ぁ..あの..ごめ..」
横からスッと携帯を取られ、
湊は私の携帯を耳に当てた。
「え⁉︎み.湊⁉︎何して..⁉︎」
『侠さん。すみません。湊です。
今、日和と一緒にいます。
直ぐ送って行きますので。
はい。…はい。分かりました。
今からそちらに伺います。
それでは失礼します。』
湊は電話を切ると、私に携帯を返してきた。
「え⁉︎切っちゃったの⁉︎兄貴は⁉︎」
『日和といるなら、お前も一緒に来いって。』
「えぇ⁉︎いいよ‼︎‼︎
今日は1人で帰るから‼︎
また兄貴に殴られるって‼︎」
『そのくらい覚悟してっから平気。
バイクで送るから支度しろ。』
湊はそう言って、服を着替えた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える