
はじまりは保健体育☆
第4章 4
いくら待っても何も変化が起こらないので、その日はお開きになった。
「ごめんな、みんな…次は必ず、ちゃんとした薬を作るから…」
落ち込む達哉先輩。一生懸命で、少しカワイイ。
「元気だして下さい先輩」
なんて言いながら、次々と帰っていく後輩たち。
「あっ私も今日は早く帰らなきゃ!」
とバタバタと理科室を出ていくみいちゃん。
あっという間に理科室はがらんとして、達哉先輩と二人きりになった。
「由宇もごめんな、何か体に変なとこはない…?」
「いえいえっ、大丈夫ですよ!
失敗があってこそ、次は成功ですよっ」
