
はじまりは保健体育☆
第4章 4
桃色の液体が入った牛乳瓶をもう一本取り出す達哉先輩。
「さて、瓶は二本しかない。一本はおれが飲むが…もう一本は誰が飲む?」
その言葉を聞いた瞬間、笑顔をひきつらせる後輩たち。
みいちゃんもニコニコと笑いながらも3歩ほど後ろに下がる。
もちろん私も、後退ろうとしたが。。
「由宇せんぱい、お願いします!」
という、後輩くんの勢いの良い声とともに、前へ押し出されてしまった。
「ちょっ、まって…」
と焦る私に、
「由宇、ありがとう」
微笑む達哉先輩……。
あぁ……
「第一実権者になってくれるね?」
「ハイ…」
