お前は俺のxxx
第115章 彼のギャップ。
『もうお前のこと好きじゃねぇから俺に近寄んな。俺はコイツが好きなんだよ。』
(どうして..そんなこと言うの...?
ずっと..好きでいてくれたよね?
お前のことしか見てねぇよ。
そう言ってくれたじゃない…。)
〝お前は俺の初恋だ〟って…
「颯太ーー!」
ピピピ..ピピピ..
ベッドから飛び起きると、部屋には目覚ましの音が鳴り響いていた。
鼓動はドクドクと激しく脈を打ち、頬には涙が伝っていた。
「夢....」
(どうして..こんな....)
布団をギュっと抱きしめ、まだ落ち着かない鼓動を抑えていた。
夢で見た颯太の姿…
あの日からまだ一度も会っていない。
碧の側にいるようになってボヤけていた颯太の顔が、鮮明に頭に残っている。
なんでこんなに苦しいの…?
どうして涙が出ちゃうの…?
私の側には碧がいるのに..
碧のことが好きなのに....
鼓動を落ちつかせシャワーを浴びると、学校へ行く支度をして家を出た。
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