お前は俺のxxx
第113章 秘密。
午後の授業はグループ課題だった。
先生に割り振られたメンバーは5人で1組。
学祭で出展する作品の企画・デザイン案とクラスごとでやるお店を考えること。
学祭までの期間はこの授業も含まれてくる。
夏休みを終えて登校した私への風当たりは強い。
樹が流している噂のせいだと碧が言っていた。
〝私が樹に迫った〟
そんな根も葉もない噂を流した樹が腹立たしい。
この状態でグループ課題なんて…
(気が重いな…。)
自分のグループに樹がいない事にホッとした。
集まっているテーブルに行くと、私を見て妖しく笑うメンバーがいる。
(迫ったって聞いてヤれると思ってんでしょ…
何かされたらぶっ叩いてやるんだから‼︎)
同じグループにはクラスのまとめ役でもある立花くんもいた。
(立花くんがいるならサクっと決まりそうだね。)
グループ内で企画の提案が進められてるけど私は蚊帳の外。
私はひとりスケッチブックにデザインを描きながら5限目を過ごしていた。
チャイムが鳴り、席を立って教室を出た時だった。
『藤川ちゃん。ちょっと..いいかな?』
私はコクンと頷くと、立花くんの後をついて屋上へあがった。
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