お前は俺のxxx
第109章 好き…
『鈴木..さんだっけ?
何で俺のこと知ってんの?
それに、颯太との…』
碧の話に被せるように
鈴木先輩が話してきた。
『一之瀬くんたち学校内でも有名だから..
それに藤川さん上條くんと別れたって..
一之瀬くんと上條くんは友達な..』
『ねぇ。何が言いたいの?』
さっきまでの碧とは少し違う。鈴木先輩の様子を冷静に見ている感じがする。
『え…あの…私は…』
碧の態度に動揺している鈴木先輩を見て、私は慌てて間に入った。
「や..ほら..鈴木先輩は心配して..」
『俺らのことも彼女のことも。
あんたには関係ないだろ?』
碧は私の言葉を聞いても、鈴木先輩に対する態度を変えなかった。
(ちょっとー‼︎
碧ってば急にどうしたの⁉︎)
『結愛ちゃん。場所変えよう?』
碧はそう言ってベンチから立ち上がると
私の手を引いて校舎の方へ歩き出した。
私は慌てて鈴木先輩に頭を下げると、碧に手を引かれるまま一緒に校舎の方へ歩いた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える