お前は俺のxxx
第105章 大切な…
人混みから抜けたが、結愛ちゃんらしい姿は見つからなかった。
こんな日だ。
酒に酔った奴や女を引っ掛ける奴らは
たくさん居やがる。
女の子が一人で歩いてて、声かけねぇ奴なんていねぇだろ。
早く見つけねぇと…
俺は色んな路を走り回りながら結愛ちゃんを探した。
(まじで見つかんねぇ‼︎)
もう少し遠くまで探そうと、急いで車を取りに走る。
その時、駐車場へ入って行く見覚えのある姿。
彼女を挟む様にして歩く見知らぬ男が2人。
(いた‼︎)
俺は急いで3人に追いつくと、後ろから結愛ちゃんの肩を掴み抱き寄せた。
顔を上げた結愛ちゃんは俺に気づくと涙を流した。
(無事で良かった…。)
結愛ちゃんを連れて行こうとしていた男に凄みを利かせると、奴らは後退り逃げて行った。
俺は結愛ちゃんが落ちつくまで、そのまま抱きしめていた。
そして、結愛ちゃんから詳しく話を聞こうと、近くの公園へ歩いた。
ひょこ…ひょこ…
足を引きずる様に歩く結愛ちゃん。
靴擦れしたのか…
慣れない下駄で走ってたんだ。
無理もないだろう。
結愛ちゃんを支えるようにして、公園へ入るとゆっくりベンチに座らせた。
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