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シュールな関係

第18章 入れない世界 後半

「何を言われても考えを

変えるつもりはありません」



威圧的な態度で俺を抑えよと

しているがーーーー



このま流されるつもりはない



「雅也君 


会場内に…瑠璃が来ているら

相手をしてやってくれないか?



それに今は娘には余計な心配を

かけたくないので…このことは


触れないでもらいたい」




藤堂財閥のワンマン社長と

一人娘を想う父親の

二つの顔をチラつかせ


長くゆっくりと瞬きをしながら





威圧的に…俺を見る。




厳格な姿勢で…俺を目にする。



堂々たる風格を…俺に見せつける。




俺を後継者にようにしようと…

俺を強く視界に入れる。





俺たちのいる少し後ろに

藤堂の秘書と山本が並んで

立っている。




俺の言動にヒヤヒヤとしながら

藤堂の顔色を伺う秘書が

白いハンカチで

何度も自分の額の汗を…拭う。



山本は会話が聞こえていても

動じることも…こちらを

見ることもなく…冷静に

立っている。



俺の事も見ながら


今は

奈緒と大和も遠くから監視する





俺の秘書の方が断然有能だな…


冷静に…そう思う。




「では この話はこれまでに

させて頂いて…


瑠璃に挨拶をしてきます」


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