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その時手術室からドクターが飛び出してきた。


「ロイド王子、彼女の親族の方に連絡は取れましたか？

　一刻を争います！」


とドクターは王に気付き膝まづいた。


「ドクター挨拶などいらぬ。

　彼女の母上だ。ちょうど見舞いに来てもらったところだった。

　どうなっているのだ？

　詳しい話を聞かせてくれないか？」


ドクターは立ち上がり


「わかりました。深刻な状態ですが

　まずは王と王子にお話が。

　そのあとは王の判断で彼女の母上にお話しください」


ドクターは私と王を近くの部屋に招き入れた。