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ひまわりのキミ。

第13章 愛しいきみ。3

俺の足取りは重くなる。

そんなんでもすぐに玄関に着いてしまった。

外はかなり暑そうだった。

日差しは強そうで、陽炎なんかも見える。

汗がダラダラ流れてきそうな、そんな感じがした。

まだ7月の初めだろーが…。

「タオル被って帰ろうかなぁ…」


すると、夏子は鞄から大きめのタオルを取り出した。

…そんなことしたら、顔見えねぇし。

だから俺は止めた。


「お前の顔、よく見れなくなんだろ?」


…バカだな、俺。

自分で言って恥かしくなってきた。

こんなん、『俺はあなたに好意をよせています』アピールになるだろ。

…そんなの、意味ねぇんだよ。

俺達は学校から出ると、近くのコンビニに寄った。

俺は夏子にアイスを奢ってあげた。

まあ、償いだ。

迷惑かけたし。

こんな安い償いなんて、いらないだろうけど。



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