
偽り王子様
第1章 片想い*出会い
黒髪で猫っけで
笑顔が可愛い彼は
モテモテで
私には王子様にしか見えない
プルルル
「ん?お母さん?」
私には美人で自慢の
お母さんがいる
すっごく天然だけど…
お父さんはいない
高校と実家は離れてるから
私は一人暮らしなのだ
「もしもし真優?」
「…なに?」
「冷たいわね〜、今日ねママ会行くんだけど差し入れってドーナッツかケーキどっちがいいかしら!?あ!そういえば真優彼氏出来た〜?早くお母さんに紹介してよ〜」
ぺらぺらとよく喋ること…
てか質問は1つずつにしてくれ、
「ケーキじゃない?あと彼氏とかいないから!」
「あら…いないの?」
「いないって」
「からの〜?」
アホだ…(笑)
からのとかないから!
「あー、用終わったならもう切るね、ばいばい」
ブチッ
無理矢理電話を切る
「ハァ、家帰ろ…」
もう夕方、
私は家に帰っていった
