
「俺は、男だ!クソ野郎」
第2章 ふ、ふざけんな!
「ぶはっ。お前、いきなり何すんだよ」
覆い被されていたものを手で退けて
訴える。
「それ俺が持ってきたのだけど着ろ」
大悟は、命令口調で“それ”を指差して
俺の手の方に向ける。
ん?
制服の……シャツ?
なんで
コイツがこんなの持ってきてんだ?
一応、こっちとしては助かるけど
気になる。
「まぁ俺のだから、サイズはでかいと思うけどな」
一瞬ニヤッとしが
俺の気のせいだろうか。
「いや、別にありがたいけど、何でタイミングがいんだよ」
「タイミングがいいとかじゃなくていつも持ってきてるし…念のために」
「念のためとか意味わかんねぇよ。じゃあ、まぁこれ借りるな」
そして、さっそく袖を通す。
