「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
「おい、少し上を向け」
命令口調でそう言われた。
「は?またチビだというのか…」
すると、顎をクイッと持ち上げられた。
「俺様は、生徒会長の西園寺 帝だ。よく覚えておけ」
「誰が覚えるかって…はっ!?生徒会長だと?」
俺は、目を丸くする。
「やっぱり、驚いたか?お前なら、この俺様に惚れてもいいことを許してやるが…」
訳のわからないことを
言う会長とやら。
「誰が惚れるか!俺は、生徒会なんて大嫌いなんだよ!!近づくな!」
コイツが自己中で自分勝手な野郎か。
俺のことをチビと言ったくらいだし、
やっぱり、腹立つ野郎だったか。
「ふっ…俺に向かってそんなことを言うとは、お仕置きだ」
そう言って、俺の顎を持ち上げていたのを
更に上げ、
気づいたときには、
「なにす………んんっ!」
遅かった。
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