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ワタシの履歴

第34章 複雑

スノーシーズン中、私は高田くんとボード以外で会うのに抵抗がでてきた。

というのも、少しでも時間があれば滑りたかったからだ。

ボード4年目に入り初籠りの私は、何よりもボードが優先だった。

高田くんが滑りに来た時は一緒に滑って、それ以外の時は普通のデートはしなくなっていった。

私が高崎まで行ってデートする事が無くなったため、彼が民宿に泊まりに来るようになった。

平日が休みの彼は、トップシーズンでも空室がある事もあったから、民宿には何の問題も無い。

泊まりに来ても、付き合っている事は隠していたため、一緒の部屋に寝る事は無かった。


彼が私を求めてきても、『明日も朝早いから』と言ってかわしていた。

ボードが優先の私は、滑る前日にお酒を飲む事もしない。

お酒は覚醒作用があり、疲れやダルさが抜けず熟睡出来ないのだ。

だから私はボードの練習に集中したいから、お酒は飲まない。

飲む時もたまにあったが、それは師匠や先輩と集まった時くらいだ。

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