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ワタシの履歴

第32章 本音

冬に籠るなら、やはりお金が必要だ。

スキー場に毎週通っていた時に、よく利用させて頂いていた民宿に連絡をしたら、冬に居候させてくれると話もついた。

居候は、民宿の仕事をしながら空いた時間に滑りにいける。

衣食住タダだが、代わりに給料は無い。

いくら居候で衣食住に困らないとはいえ、ガソリンもかかれば大会に出るのにもエントリー費や交通費もかかる。

尚且つ、私はスノーボードを始めたその年から膝を悪くしてしまったので、毎月6000円のサプリメントを使っていたし、その他健康食品も摂っていた。

それに一番かかるのが、やはりギア。

スノーボードの板の性能は、滑走約60日から劣化していく。

前年までは2シーズン同じ板を使っていたのと、籠るなら60日なんてあっという間に超すので新しい板が必要だ。

それに併せてバインディングもだいぶくたびれていたので必要。

ブーツもヘタレていた。

ウェアも袖口がケバケバし、防水も無くなっていた。

板、バインディング、ブーツ、ウェア、これだけで25万近くはかかる。

毎月の携帯や車のローンもあるし、なんだかんだお金はかかるのだ。

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