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ワタシの履歴

第32章 本音

トイレに行くんだと思った。

でも違った。

慶太は、私が横になっていたソファーの横に立ち、こう言った。

「輝子は分かってねぇよ」

『なにが?』

と思った私は、上半身を仰向けにし、慶太の顔を見る。

慶太は、私の顔の近くにしゃがみ、今度はこう言った。

「キスしていい?」

私は冗談だと思った。

「はは(笑)いいよ~」

と言って、「なんて何言ってんの~」と続けて言うつもりだった。

でも、そんな事を言う前に、慶太は私に軽くキスをした。

ヘロヘロに酔っ払っていたのとビックリした為、私は反応が遅れる。

5秒位だっただろうか。
酔っ払っていた為に正確には分からないが。

慶太の唇が、私から離れた。

「な…な~にしてんのぉ?これはダメじゃな~ぃ?」

と言う私に、慶太は

「…もっかい」

と言って、私の肩を両手で持ち、また近付く。

「んにゃ~いかんでしょ~」

と言って、彼の胸を両手で押している私に、またキスをする。

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