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ワタシの履歴

第31章 終末

余談ではあるが、チェルシーが亡くなった6月6日の次の日の7日は、従兄弟の結婚式だった。

だから、6日のうちにチェルシーを火葬した。

亡くなって、火葬して、あっという間に灰になってしまったチェルシー。

この日は余りの急激な変化に、私は信じられない気持ちと、ただただ悲しみでいっぱいだった。

7日の結婚式は、正直に複雑だった。

幸せそうな二人を見ても、

『今だけだよ…そのうち離婚する人だっているんだ』

なんてひねくれた気持ちで見てしまったり、チェルシーを思い出してしまったり…

お祝いの日ぐらい、チェルシーが亡くなった事は忘れなきゃ、と思って参加したはずなのに、余りにも新しい記憶過ぎた…

離婚した事も伏せていた。
式が終わって、後日報告した。

結婚が控えている人の前で、そんな事は言える訳がない。


私はちゃんと笑えていただろうか?

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