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冬実からの
返事はない

それでも
俺は話を続けた


「柴田さんは・・

元気にしてる？」


冬実は
黙ったまま
更にうつむいた


「心配なんだ

柴田さんのこと」




「………」




「俺、柴田さんのこと
好きだから・・

千夏の・・

千夏のことで
俺、嫌われてたんだろうけど

冬実も・・


俺を嫌ってるんだろうけど


冬実のお母さんも・・


俺

千夏ちゃんを
守れなくて・・

本当にごめん


できれば

できれば
柴田さんにも
冬実のお母さんにも
謝りたいんだ


10年前

ちゃんと
謝れなかったから・・


謝っても
許してもらえないのは
分かってるんだけど


本当に・・・ごめん」